日々の泡（うたかたの日々）

ボリス・ヴィアン作　伊藤守男訳で読みました。

覚書（作品の内容を忘れないために）
主な登場人物は六人。主人公のコランとその恋人クロエ、コランの親友シックとその恋人のアリーズ、アリーズの叔父（といっても29歳であるが）で、コランのコックでもある二コラと、その恋人の（一人）で、コランの幼馴染でもあるイジス。クロエの肺には睡蓮がとりつき、コランとクロエは破滅していく。シックは哲学者のパルトルにぞっこんで、恋人のアリーズをまきこみながら破滅していく。コランの家に住んでいたハツカネズミは、コランの破滅を見ていられなくて、猫にお願いして自殺する。それを完遂させるのは聖なる盲の娘たち。

感想の前書き。
　実は、どう感想を書いたらいいのか分からないでいる。頭の中で、きちんと整理されていないから。今まで、本を、そういう読み方したことがなかった。ただ、読むだけ。なにかしら思うことがあっても、すぐに忘れ、それは整理された思考にもならない。ふと浮かんで消えてしまう想念。あるいは、何らかの感情が気分として私をおおってしまっても、私はそれを追求せず、ただその気分を味わうだけ。そういったやり方よりも、文章化していくほうが、得られるものが多いのではと思って、感想を書こうと思いました。が。やりつけないので、途方に暮れています。と、いうか、読んでからの思いに、なんとなくの区別だけど、私がどう感じたかっていうのと、これはこういう風に解釈されるんだろうなっていうのと、その解釈に対して私が思うことっていうの、といったように、なんというか…いや、多分感想が書きにくいのは、…
　

　多分、私、この話、好きじゃない。だけど、世間の評価が高くて、それを理解できない無粋者と思われたくないなあというか、まあ、なんか、このあたり評価されるんだろうなあ、と、理解できなくもない自分もいるけど、まあ、その前に好きじゃないって自分が強くて、今は何も書けない気がする。いつ書けるかは分からないけど。

すごく、気持ち悪いけど、これは書きかけにして、また今度、書こう。